インフラ(インフラストラクチャー)とは何か...ローマ人は「人間が人間らしい生活をおくるためには必要な大事業」と考えていた。
ハードのインフラとして、街道・橋・港湾・神殿・フォーラム(集会・裁判・図書館・学校としての役割をもつ)・バジリカ(公会堂)・競技場・劇場・闘技場・上水道・下水道・公衆浴場。
ソフトのインフラとして、安全保障・治安・税制・通貨制度・郵便制度・貧者救済システム・育英資金制度・医療・教育。
これらをローマ帝国に住む人々(イギリス人・フランス人・スペイン人・ベルギー人・ギリシャ人・バルカン半島の国々・トルコ人・シリア人・ユダヤ人・エジプト人・北アフリカの国々...)は、無料または低額で供与できた。
そのシステムは、シンプルでありながら、融通性に富み、ローマ帝国に住む人々の平和と身の安全と食料の確保を確実なものとしていた。多分...21世紀の現在よりも、平和で、安全で、飢えていないし、水に不自由もしていない。しかも基本的には、宗教は自由でもあった。
ローマ帝国に住む人々は、護衛を付けず、国内を旅行できたという。イギリスから中近東だろうが、北アフリカだろうが。今はどうだろう...。人類は本当に進歩してきたのだろうか...考えさせられる。
また、近年話題になる公共事業についても、一つの視点を与えてくれる。国が何をしなければならないのか...。
塩野七生の文章は、時にはあつく、そして冷静に、ローマ人の偉業をたたえる。塩野七生のライフワークである「ローマ人の物語」を、第一巻から読み進めるのもよし、この「すべての道はローマに通ず」をきっかけに、ローマの世界に浸っていくもよし。幸い、この巻は、独立するように書かれているので、これだけ読んでも、鱗の2〜3枚は落ちる。
◆塩野七生「ローマ人の物語」のブログ
http://www.shinchosha.co.jp/topics/shiono/blog/
http://www.shinchosha.co.jp/topics/shiono/blog/2006/11/post_3.html
◆単行本の最終巻『ローマ人の物語XV』は12月15日刊行予定...
毎年1冊、15年にわたって書き綴られてきた塩野七生著『ローマ人の物語』は、いよいよ今年で完結するようです。終わってしまうのが残念でもあり...
http://www.shinchosha.co.jp/topics/shiono/blog/2006/10/post_2.html


























