ツルゲーネフの初恋の代償
ツルゲーネフ(Ivan Sergeyevich Turgenev/1818.11.9〜1883.9.3)
人名しりとりに「チャイコフスキー」や「ツルゲーネフ」などが登場してくると、「いよいよ煮詰まってきたな...」との感も否めないが...仕方あるまい...。
ツルゲーネフは、学生時代に「初恋」ぐらいしか読んでいないので(「猟人日記」や「父と子」ぐらいは読んでいるかもしれないのだが、記憶に残っていない)、語る資格などとうにないのだが、それでも、もう一度「初恋」を読み直す気持ちは、今はない。
不思議なもので、本との出会い(本ばかりではないが)はタイミングなのだろう。学生時代に読んで印象に残った本を、大人になって再び読むべきものとは考えていない。
とはいえ...ツルゲーネフは、ロシアの貴族階級に生まれながら、当時の貴族政治の基盤である農奴制を批判することで(「猟人日記」)投獄もされている。
私は、ツルゲーネフを「初恋」から入ってしまったが、「猟人日記」から入っていれば、また違った考えを持っていたのかもしれない。
「初恋」は、ツルゲーネフの自伝的小説だという。子供にとって父親に対するやり場のない複雑な思いは、父親世代の社会的基盤に批判の目を向け、否定することに無縁ではなかっただろう。ツルゲーネフの作品が、社会論争を巻き起こし、農奴解放や貴族制の解体に繋がっていったと考えるならば、ツルゲーネフの初恋の代償は、歴史的に見ても大きなものだったということだろう...これは、大人になってからの考えではありますが。

























