五木 寛之/雨の日には車をみがいて・メルセデスの伝説と原発事故
雨の日には車をみがいて
五木寛之は車好きで有名で、自身もポルシェを運転していた(現在のことはよく知らないのだが)。
そんな彼の、「雨の日には車をみがいて」を読んでいると、この人は車が好きなんだな...とわかる。
車が好きとは...決して高価な車を選ぶことでも、自分好みのドレスアップをすることでもない...と私は思っている。
その車とその車らしくつき合っていくこと、その車らしさを引き出してあげること...と思っている。
そういう点で、この五木寛之の「雨の日には車をみがいて」は、車好きの心をクスグル。
なぜ、今日、五木寛之かというと、昨日今日の「原子力発電所の臨界事故隠し」のニュースを見て、彼の車の登場する小説を思い出したからだ。
「メルセデスの伝説」という。
小説の内容はさておき...この冒頭のシーンで、「原子力発電所で事故が起きたら、秘密裏に東京から日本海の原子力発電所まで、エンジニアを車で運ぶ...」などということが書かれていた。これを思い出したというわけだ。
こうした話は、この小説が発表された当時には、それなりに知られていたことなのだと思う。でも、改めてこうしてニュースになるとどうなのだろう? 世間の受け止め方は冷静なようなので、やはり、「分かっていたよ。いまさら...」といったところなのだろうか。


























